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『忘却バッテリー』第1期振り返り上映会リレー第4回レポート

「少年ジャンプ+」で連載中のみかわ絵子先生による同名漫画を原作とし、2024年4月の放送後も根強い人気を誇るTVアニメ『忘却バッテリー』。中学球界最強のバッテリー・清峰葉流火と要 圭のふたりを軸に、記憶を失った圭を、葉流火が野球無名校で再びバッテリーとして誘い出すところから始まる、笑いと熱さが共存した高校野球ストーリーです。

2027年にTVアニメ第2期の放送を控える本作。現在、TVアニメ第1期振り返り上映会リレーと題して、劇場での本編上映とキャストによるトークがセットになったイベントを展開中です。

2026年9月27日開催回では、#10~#12の上映後、清峰葉流火役の増田俊樹さん、要 圭 役の宮野真守さんが第1期を振り返りつつ、第2期への期待を語りました。今回、イベントのレポートをお届けします。

ふたりが選んだ第10話〜第12話の名場面

MCの呼び込みでステージに登場した増田さんと宮野さん。宮野さんが「圭ちゃんです! 言っとこう、パイ毛!!」と挨拶すると、会場は一気に温かい空気に包まれました。

話題は、今回上映された第10話~第12話の振り返りへ。ふたりの「印象に残ったシーン」が発表されました。

宮野さんが選んだのは、第10話で智将からアホに戻りかけた圭が猿ぐつわをされながら、「ふぁいげ(パイ毛)」と発するシーン。本作のコミカルな場面を見ていると記憶喪失の怖さを感じて苦しくなる瞬間があるとしつつ、あの場面は記憶喪失だからこそ成立する面白さがあると述べました。

加えて、あの不可解な動きとセリフは、頭の中では野球の専門用語や試合の展開を真剣に考えていたものの、口の動きだけが「パイ毛」になってしまった結果だというアプローチを明かします。ここからふたりは、本作のコメディも役者が全力で臨むからこそ面白く見えるのだと強く同調していました。

一方、増田さんが選んだのは、第12話のラスト、葉流火と圭が夜の公園でキャッチボールをするシーンです。このチョイスに宮野さんも、ふたりの関係性を第三者目線で見ると泣きそうになると頷きます。「嫌だったか?」と汗を垂らしながら核心に迫る葉流火の恐れ、そして過去を覚えていない圭とのやり取りの切なさを挙げました。

増田さんは、この第1期最終話の収録時期が、原作における非常に大きな展開と重なっていたことに言及。先の展開を踏まえた上で、アニメ第1期の着地点としてどう表現するかを座組全体で考え、前を向いて走り抜いたシーンになっているのだといいました。

マウンドの踏み心地まで。身体で感じながら演じる

2027年に放送が決定している第2期のアフレコは、現在まさに進行中。

現場には新キャラクターを演じるキャストが続々と参加しているといい、宮野さんの“攻めの芝居”から全体が大きな刺激を受けているのだとか。この話に宮野さんは、決してふざけて攻めているわけではなく、役としてのアプローチを限界まで突き詰めた結果なのだと応じました。

そんなバタつく現場を「いつも通り」と俯瞰しながら見守っているという増田さん。自身の芝居においては、第1期以上にピッチング後の指先の感覚などに意識が向くようになったと明かします。

マイク前に立つ際は手にする台本から意識を離し、マウンドの踏み心地や夏の太陽の照り返し、息遣いまでを身体で感じながら芝居を作る。他のキャストのノイズにならないよう、自分の出番の直前にだけボールを握る仕草をするなど、ストイックに役作りに没頭している様子を語ると、宮野さんは「それを、俺はちゃんと見ている」と優しい眼差しを向けていました。

「青歴史」の質問で明かされた、ふたりの対照的な青春時代

恒例の質問リレー企画では、前回登壇した阿座上洋平さん、山谷祥生さん、木島隆一さんから「青歴史(青春の思い出)を教えてください」というお題が寄せられました。

このテーマに増田さんは、高校時代に約2年間引きこもっていたことを告白。卒業の時期に自分は何がしたいのかを問い直し、映像や演じる仕事への憧れから親に頼み込んで、声優の専門学校へ進学した経緯を明かしました。そして、当時の気づきが原動力となり、ひたすら走り続けてきたこれまでの時間が青歴史のスタートだったと笑顔を見せます。

対照的に、宮野さんは「分かりやすいリア充でした」と青春時代を回顧し、「変わっていないです、高校の時から(笑)」と言い切ります。体育祭では応援団長を務め、全学年を巻き込んで自ら振り付けも担当。しかし、その応援合戦は下から2番目の順位に終わってしまったのだとか。そうした経験から、自分が目立ちたい以上に、周囲の期待に応えようとする責任感が強すぎたのかもしれない、と当時を振り返りました。

第2期でも“絶妙なバランス”は健在

イベントでは11月29日開催の「忘却フェスタ2026」など、作品情報が紹介されたところで、最後にふたりからメッセージ。

宮野さんは「頑張って第2期の収録に臨みます。圭たちは作品の中で頑張っているので、そこに向かって僕らも全力で思いをぶつけて、いい作品作りをしていきます。期待して待っていてください」と誓いました。

増田さんは第2期について「個性的なキャラクターが第1期以上に出てくるんですね。野球の試合をする人たち以外でも、監督みたいな」と、ユニークなキャラクターたちの登場を匂わせました。

さらに「野球少年たちの青春をしっかり謳歌していて、『負ければ終わる』というシリアスな心持ちの中、本気で戦う。でも傍らには『なんでこんな人間がいるんだ』という(笑)。この絶妙なバランスの『忘却バッテリー』が、第1期だけではなく第2期でも見られるというのは、これからの皆さんに楽しみに待っていただきたいなという思いでおります」と熱弁し、「これからも必死で投げますので、『忘却バッテリー』の応援をよろしくお願いします」と締めくくりました。
[文&撮影・MoA]

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